2013年5月18日土曜日

友/供




「キミが悪さをしていた子鬼なんだね」
「ひいぃ。カンベンしてくださいー」
「質問ニ答エヨ。貴様ノ仕業ナノカ」
「ひぃぃ。ごめんなさい。つい出来心で」
「最初カラソウ言エバ良イモノヲ」
「あんまり驚かさないの。君も正直にね」
「すみませんすみませんごめんなさいー」
「……ボクの話、聞いてる?」
「ごめんなさい、もうしませんから~」
「主ヨ、コヤツノ処遇ハ如何スル?」
「もうしない、って言ってるからね」
「本当、オ人ヨシダナ。我ガ主ハ」
「恩に着るぜ。この事は一生忘れねぇよ」
「鬼の一生ってどれくらいだっけ?」
「五百年ハ優ニ有ルナ」
「どうしよう、見届けられないや」

鬼笑





最近は、フラットな屋根が多くなったせいか
鬼瓦を見かけることが少なくなった気がする。
まぁ、一種のお守り・お呪いみたいなもので、
魔除け・厄除けとかを期待して飾られている。
毒を以って毒を制す、みたいなものなのかと
ヨーロッパのガーゴイル的なのを想像してた。
睨んでたり監視してたり、怖い顔をしている
って、ずっと思ってた。でも、ここの鬼瓦は
そうじゃなかった。歯を剥き出して笑ってた。
そんなんで、魔除けになるのかな。へんなの。
そう思ったのは一瞬だけ。すぐにピンときた。
笑う角には福来る。鬼瓦は、屋根の角に飾る。
すごい。お呪いの上に、縁起物でもあるとは。
ほんのり、心が暖かくなったような気がした。

醜悪




「悪鬼羅刹」だとか、「鬼畜生」だとか、
鬼が付く言葉にはあまり良い印象が無い。
どころか、悪いイメージを想像しやすい。
単に「鬼」と言うだけでも、厳しすぎる、
酷すぎる、などの罵倒の意味合いがある。
実際の鬼そのものはどうか、と考えた時、
(鬼が実在するかどうかはさておいて)
正直に生きた老人の顔の瘤を除去したり、
人と仲良くする為に嫌われ役を演じたり、
皆が寝ている最中に区画整備を行ったり、
酒を酌み交わしつつ弾幕ごっこしたりと、
無条件で恐れを抱くような相手ではない、
と言えるのではないかと、私は考えます。
相手を知った上で対応を取るというのは、
鬼相手に限らず人間同士でも有効ですよ。

凶器


無垢な瞳で彼女はこちらを見つめてきた。
そう言うと可愛らしさがあるのだけれど、
(実際、カワイイ。異論は受け付けない)
手にしている不釣合いなサイズの棍棒が
威圧感を放っている。なにあれこわい。
大きく、太く、重く、何より大雑把で。
何も、棍棒を恐れているワケではなく。
自由自在に操る彼女が居てこその重圧。
でも、その棍棒も、彼女も知った上で、
なおカワイイ。だからこそ、なのかも。
惚れたら負け。弱みを握られてしまった。
ただでさえ敵わない相手なのになぁ……。

双眸




視線を感じた。何かがこちらを見ていた。
眼があり、眉があり、顔の半分があった。
今は、何も見えない。森の木々と宵闇と、
静寂が支配する空間がここにあるだけだ。

  行きはよいよい、帰りは怖い。

知らなかったんだ。あんなに怖いなんて。
高を括っていた自分の判断が、恨めしい。
一睨みされただけで腰が抜けてしまった。
進退が窮まる。行きも、帰りもできない。
これから自分は、どうなってしまうんだ。

第73回電源不要!コンベンション


日時2013年 7月7日(日) 10:30(開始)~19:30(終了)  
場所栃木県宇都宮市東市民活動センター(旧東コミュニティセンター)  創作室 第一会議室(定員50名)
住所:栃木県宇都宮市中今泉3丁目5番1号
受付開場 9:30~
GM受付/~10:20(GM紹介用紙の提出まで含む
一般受付/~10:25(遅刻厳禁)

閉会式/19:00
セッション完全終了/19:30
会場完全撤収/20:00

※受付時間内でも定員(50名)に達した場合、受付を締め切る場合がございますので、予め御了承お願いします。  
内容TRPGフリープレイ

※フリープレイのシステム上、GMが足らなくなることもあります。PL参加のつもりでもシナリオのストックをお持ちいただければ、幸いです。
会場費500円(GM無料) できれば500円玉を事前に作っておいてくれると助かります。
交通・JR宇都宮駅東口から 徒歩約20分
                
・駐車場完備 (台風のため、一部駐車場が水没する可能性があります)
連絡先メールアドレス dengenfuyo@gmail.com
備考7月は夏。夏といえばホラー。ホラーの定番といえばゾンビ。
というわけで7月のテーマは「ゾンビ」
なに?七夕なのにゾンビなのはおかしいって?
そんなのゾンビ牽牛とゾンビ織姫がT-ウィルス天の川で出会えばいいんですよ!
俺は何を言ってるんだ!俺に聞くな!
あ、もちろんテーマをガン無視したルールやシナリオでもかまいません。