月明かりの下一人歩く。
星明かりの下一人歩く。
窓の明かりの群れの中一人歩く。
街灯の明かりの群れの中一人歩く。
夜という偉大な帳が月と星と街に追い払われることに、寂しさを覚えるのはなぜだろう。
月明かりの下一人歩く。
星明かりの下一人歩く。
窓の明かりの群れの中一人歩く。
街灯の明かりの群れの中一人歩く。
一人の少年に呼び止められ、道を聞かれる。
そこでふと気づく。
ああそうか、私もまた明かりの一つなのだと。
彼もまた明かりの一つなのだと。
ならばこのさみしさは、夜を追いたてた罪悪感だろうか。
月明かりの下一人歩く。
星明かりの下一人歩く。
窓の明かりの群れの中一人歩く。
街灯の明かりの群れの中一人歩く。
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